もしかして、シックハウス症候群④終

シックハウス症候群、最後は【物理的要因】と【そのほかの要因】について考えます。

 

原因をきちんと知ることで対策の意味もわかり、自分なりの対策も思いつくはずです。自分の生活は自分でも守っていきましょう!

 

 

【物理的要因】

湿度

 

室内を快適に感じるために必要な条件は下記6つといわれています。

・温度

・湿度(相対湿度)

湿度とは「空気中に含まれる水分の割合」のことです。

湿度が高いほど暑く感じ、湿度が低いほど寒く感じます。

そして空気は温度が高い(夏)は水分を含みやすく、温度が低い(冬)は水分を含みにくい性質をもっています。これはみなさんがいう「夏は湿気がこもりやすく、冬は乾燥しやすい」ということです。

~快適湿度~

夏・・・50~60%

冬・・・40~50%

 

・風速

・輻射

放射ともいう。熱の伝わり方の一つ。電磁波による熱エネルギーの移動 例えば、太陽なども輻射で人は熱を感じている

・代謝量

健康な時はバランスが良いが、バランスを崩すと、寒さ暑さを感じる。運動量の多少によっても代謝量は異なり、暑さ寒さを感じる

・着衣量

重ね着や薄着にすることで暑さ寒さを調節することもできる

 

 

 

そのうちでシックハウスを考えたとき、特に大切にしてほしいのが’湿度’です。

湿度は温熱快適性に関連するだけでなく健康に対しても多くの影響を及ぼします。

特に湿度が低い冬場、皮膚の乾燥、ドライアイ、呼吸器疾患、アレルギー鼻炎・喘息などの原因となります。インフルエンザウイルスは低湿度ほど活性化することが明らかになっています。一方高湿度の場合には、カビ・ダニが繁殖し、その結果アレルギー疾患など健康への影響が出てきます。高湿度で建物にも結露やカビが発生します。また高湿度の場合には化学物質の蒸発作用が促進されシックハウスを引き起こす可能性が大きくなります。

このほか、化学物質が乾燥感を引き起こす可能性のあることも指摘されています。一方、空気質にも湿度は影響し、湿度が高いとにおいの強度が強くなり、低いと空気を新鮮に感じるということが、研究によっても明らかに荒れています。

 

 

湿度は高すぎないようにまた低すぎないように調整することが大切です。しかし、一般住宅の場合には湿度の調整は難しく、居住者が加湿器や除湿器を持ち込んで対応していることが多い状態です。

高性能な加湿器や除湿器も数多く販売されていますし、

いまでは素材や構造を工夫した調湿効果のある家も建てられています。

【喫煙】

 

タバコは吸う人だけでなく、周りでその人が吐いた煙、タバコから立ち上る煙を吸った人にも健康へ影響を与えます。

 

喫煙によって発生する煙は

・粒子状成分(ミスト状のタール)

・ガス状成分(一酸化炭素、ホルムアルデヒドなどの期待)

 

タバコ煙の粒子の直径は1㎛以下で非常に小さく、ガス状成分とともに空気の流れに乗って肺の最深部まで到達します。

※タバコ煙が視認できるのは粒子状成分が光を乱反射するからです。

 

 

粒子とガスには約4000種類の化学物質が含まれており、そのうち約200種類は人体に有害で、約70種類には発がん性物質があります。

長年の調査によって下記の病気を引き起こす要因であることもわかっています。

・肺の炎症

・動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、抹消動脈の閉鎖など血管系の病気

・肺がん、口腔がん、咽頭がん、大腸がん、膀胱がん

・糖尿病や慢性関節リウマチ、免疫の異常

 

受動喫煙も言わずもがなです。

 

シックハウス症候群を避けるためには、自宅内を完全禁煙にするだけでなく、玄関・通用口や窓を面にした庭先、集合住宅の場合は隣家や下の階のベランダを含めて居住空間の周囲における受動喫煙を避けること、さらに同居している家族に禁煙してもらうことが必要です。

さらに、集合住宅では上下左右に隣接する住居との壁た床・天井の隙間、コンセントの隙間などからガス状物質が流入することも指摘されており今後の課題となっています。

 

【浮遊粒子、燃焼生成物等】

日々の生活の中で発生する汚染物質もあります。

例えば、冬になると利用する方も多いのではないでしょうか

 

’石油ファンヒーター’

屋外排気のなり開放型の石油ファンヒーターは

大量の汚染物質(窒素酸化物、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、アンモニア等)が発生します。

 

シックハウス症候群の患者さんがいるご家庭では使用しないようにしましょう。

 

そして家事の一つでもある

’調理’からでる煙

 

調理で出る煙もPM2.5とガス状物質の混合物です。

 

調理の煙をなるべく吸い込まないようにするためには、換気扇のフードに磁石で固定できる天ぷらガードなどで延長し、側面はアルミホイルを磁石やテープで固定すると排気効率が改善します。

 

【大気汚染物質 PM2.5、黄砂、SOx、NOx】

大気汚染物質である、PM2.5、黄砂、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)などもシックハウスの原因となることがあります。

PM2.5は大気中ではガス状物質(SOx、NOx)とほぼ同じ動きをするので、PM2.5を測定することで大気汚染による室内汚染を推測することができます。

大気中と室内のPM2.5の濃度を比較すると、屋内のPM2.5の濃度は屋外の約8割であることがわかりました。

 

大気汚染物質が高い日の対策は、窓を開けないこと、ドアの開閉は最小限にすることが大切です。

快適な室内環境の実現

 

 

 

 

 

 

 

これまで、いろいろなシックハウスの原因(室内環境の悪化の原因)をお話ししてきましたが、

 

快適な室内環境づくりの大きなポイントは

○汚染物質の発生、侵入を防ぐ

○換気によって、汚染物質の滞留を防ぐ

ことです

 

原因物質の出どころがわかれば、それを防ぐことは可能です。

 

身の回りにあるもの。自分でいろんなことを調べたり、確認してみましょう。

湿度計のついた温度計を部屋におきましょう。

お部屋の清潔を保ち、天気予報はチェックですよ!

家族はみんな禁煙に。

そして、換気はくれぐれもこまめに行いましょう。

 

家はほっと一息ついて体も心も緩める場所です。

安心できる住まいを選ぶようにしましょう。