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ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)②

前回はZEH推奨に至る、エネルギー消費に関する背景とZEHを可能にする仕組みについてご紹介しました。

 

ZEHと認められると、国から補助金がもらえることも施主にとっては大きなメリットですが、では、どんな条件を満たす必要があるのか。ポイントを押さえましょう。

 

 

ZEHの意味はわかったけれど、では具体的にどんな要件を満たせばZEHとなり、補助金をもらうことができるのでしょうか。

 

 

◆ZEHの定義

①住宅の外皮性能(断熱性能)が、地域ごとに定められた基準(Uд値)以上であること

Uд値って?

「外皮平均熱貫流率」のこと。建物内部から外界へ逃げる熱量を外皮(外壁・天井・屋根・窓・ドアなど)面積の合計で割った数値。

住宅の断熱性のを表します。数値が小さいほど性能が高いことを表しています。

 

ηAC値って?

「冷房期の平均日射取得率」のこと。住宅全体の日射量を外皮面積の合計で割った数値。

住宅に日射がどのくらい入ってくるかを能わした数値です。数値が大きいほど日射熱が侵入しやすい住宅です。

 

地域ごとの基準値〔ZEH 平成28年〕

地域区分

 外皮平均熱貫流率の基準値(Uд値)  0.4※1

0.4

0.5 0.6 0.6 0.6 0.6

冷房期の平均日射取得率(ηAC値)

3.0 2.8 2.7

3.2

※1「寒冷地特別外皮強化仕様)の場合は外皮平均熱貫流率を0.25以下とすること

地域区分】1・2地域・・・北海道   3・4・・・東北甲信越   5・6・7・・・関東、東海・近畿・中四国・九州    8・・・沖縄

詳しくはこちらでお調べください

 

②設計一次エネルギー消費量は、再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上削減されていること

 

一次エネルギーって?

人間が利用するエネルギーのうち、自然界に存在するままの形で利用するもの。石油・石炭・天然ガス・水力・太陽など。これに対し、電気・ガソリン・都市ガスなど一次エネルギーを変換加工して得られるエネルギーを二次エネルギーといいます。

 

~法律に基づく基準値がありますので、該当の住宅の一次エネルギー消費量がそれより20%削減できているのか・・を調べる必要があります~

 

計算プログラムが 日本サステナブル建築協会のHPで紹介されていますのでそちらを利用する便利です!

 

http://house.app.lowenergy.jp/

 

③再生可能エネルギー・システムを導入すること

太陽光発電システム、ガスを利用したコージェネレーションシステムなどのエネルギーを創り出すことができるシステムが導入が必要です

※売電を行う場合は余剰買取方式に限り、全量買取方式は認めていません。

 

④設計一次エネルギー消費量は、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減されていること。

 

 

⑤申請する住宅はsiiに登録されたZEHビルダーが設計、建築または販売を行う住宅であること

 

⑥導入する設備は本条件の要件をみたすものであること

●下記いずれかの冷房設備及び暖房設備、給湯設備を導入すること

~空調設備~

・高効率個別エアコン・マルチエアコン

・パネルラジエーター

・温水床暖房

・ヒートポンプ式セントラル空調システム

 

・空気集熱式太陽利用システム

※ただし、地域区分によっては必要ない

 

~給湯設備~

・電気ヒートポンプ給湯機

・潜熱回収型ガス給湯機

・潜熱回収型石油給湯機

・ガスエンジン給湯機

・太陽熱利用システム

・燃料電池

●換気設備 

・指定要項あり

●照明設備

・指定要項あり

 

⑦要件を満たすエネルギー計測装置を導入すること

・エネルギー使用量を個別に計測・蓄積できること

・「ECHONET Life」規格を標準インターフェイスとして搭載されていること

 

 

➇既存住宅は、住宅全体の断熱改修を含み、導入する設備は原則として全て新たに購入すること

ZEHのこと、ご理解いただけたでしょうか。

ちょっと難しい単語や図式が続きましたが、

持続可能な地球を守るためにも、

省エネは一人ひとりが取り組まなければいけない課題です。

ZEHでなくとも、日々の暮らしの中で少しエネルギー消費について

考え、工夫するだけでもこれからの未来は違ってくることでしょう。

 

さて、次回は補助金の流れについて。

また難しくなる予感ですが・・頑張りましょう!